600年の時を超える、日本の仮面劇の世界へ
1. 能(Noh)とは?
八世紀に中国大陸から伝わった様々な芸を起源として、十六世紀に「世阿弥」という人物により専用の舞台で行う能楽として完成された世界最古の舞台芸術です。ユネスコの「世界無形文化遺産第一号」になっています。
物語は「昔の出来事」を元にした悲劇が多く、主役は「能面」をつけ、洗練された舞と生演奏で「魂の物語」を表現します。
大がかりなセットはなく、小道具は最小限で、主役の小さな仕草で情景や感情を表します。木彫りの能面は無表情に見えますが、顔の角度や光の当たり方で歓喜や深い悲しみを巧みに演じます。
2. 出展作品について
ここに並ぶ作品は、能の美しさに魅了された個人が、趣味として木材から手作業で削り出した能面です。
「古代からの名品」をお手本に、いにしえの名工の技と表情を少しでも再現しようと、彫刻から彩色まで試行錯誤を重ねてまいりました。
古代の職人の技には及びませんが、名品への敬意を込めて作り上げた作品群です。じっくりとご覧いただければ幸いです。